ご支援のお願い名古屋大学特定基金
障害者支援事業
ご支援のお願い
構成員の多様性の促進と、そこでの教育・研究活動は、本学が国際性を高め、より自由闊達な風土を醸成し、高い見識と確かな知識や技術でたくましいリーダーシップをとれる人材の育成に必須だと考えています。
とりわけこれまで「支援される存在」であった障害者やLGBTの人々に対して、教育の平等を明確に確保し、社会貢献できる次世代の人材を輩出することは喫緊の課題といえます。名古屋大学では、その理念の下、支援される存在であった障害者(学生)に対して、教育に携わる権利や教育を受ける権利の保障、ひいては平等に研究活動に専念出来る環境を整備するため、障害者支援室や障害学生支援室の設置、学内のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化に努めています。
特に、具体的な個別対応(合理的配慮の提供)[1] と学内のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化[2] というソフトとハードの両面における学内の統一的対応は、日本の高等教育機関における障害者対応として一目置かれる状況にあります。しかし、こういった教育・研究現場として極めて重要な取組ですが、改善の余地が多大に存在しているのも事実です。障害者の社会的参画の推進拠点として名古屋大学がパイオニアとして挑戦し続けるためにも、皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
[1] 本学では、2010年に学生相談総合センターに障害学生支援室を設置、2016年に障害者支援室を設置しており、全学的に不平等のない障害者支援体制を構築しています。こういった全学的な障害者支援体制を保持している本学のような高等教育機関は数少ないのが現状です。
[2] 名古屋大学は、バリアフリーからユニバーサルデザインの推進に既に転換しており、学内のユニバーサルデザインを継続的に実施するために、名古屋大学キャンパス・ユニバーサルデザイン・ガイドライン2015を策定し、高い評価を受けています。サステイナブルキャンパス評価システム レーテイング制度により全国の高等教育機関で唯一のプラチナ認定を受けています。
名古屋大学副総長
障害者支援室長
木俣 元一
障害者支援事業の概要
- 1. 障害者、障害学生の育成・修学・研究支援
- 2. 学内のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化のさらなる推進
- 3. 障害者のさらなる社会的参画推進のための研究の実施
寄附金の使途
高い志をもつ障害のある人々を育成するために、
また障害者のみならず誰にでも使いやすく快適な学内環境の整備推進に、
皆様からの貴重なご寄附を使わせていただきます。
障害のある学生の修学支援事業
聴覚障害者への講義や大学主催イベントにおける情報保障(例、PCキャプショニング)、視覚障害者に対する研究・講義資料の電子データ化、肢体不自由者に対する資料整理等補助、発達・精神障害者に対する人的支援、支援機器の購入などソフト面の強化を行います。
入学式におけるサポーター学生によるリアルタイムPCキャプショニング(連携入力)
学内のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化推進事業
障害者のための学内施設のバリアフリー化を推進します。また障害者のみならず、老若男女、妊婦、育児者、外国人のどなたとってもユーザビリティの高いユニバーサルデザイン化を推進を通じたハード面の強化を行います。
新設された歩道と点字ブロック
障害のある教職員・学生の研究支援事業
研究活動時における支援(合理的配慮の提供等)を行います。また、障害によって別途研究活動上必要となる支援を行う。
社会貢献事業
近隣地域や一般の人々に対して障害に対する理解を促進するイベントや、研究知見の発信等を行う。
車椅子体験会の様子
その他
障害者支援に伴う必要な諸事業や、障害者の社会的参画を推進する研究活動を展開する。